今回は3年間も放置していた、レガシィのパワーウィンドの修理について、詳しく紹介していきます!
めんどくさいけど、割と簡単にできるので、DIY修理するのにはちょうどいいのかも?お手伝いさんがいるとなおやり易いです。
本稿は以下の構成で記載しています。
1. 故障原因
2. 中古部品
3. 作業
3-1 内装剥がし
3-2 ウィンドウレギュレータの取り外し
3-3 取付失敗
3-4 ウィンドウレギュレータの取り付け
3-5 動作確認
3-6 内装戻し
4. まとめ
1. 故障原因
かれこれ今から約3年前…、突然レガシィのパワーウィンドウが壊れたわけですが、BPレガシィの持病である運転席側のスイッチが壊れたことがことの発端でした…。
(メーターに表示される「Er Pd」)
メーター内に表示される「Er Pd」の文字…。エラー パワーウィンドウ
これは今から約3年前の画像です。前期レガシィ(後期は知らん)の運転席側のパワーウィンドウスイッチは、何度も使用するとスイッチが固くなり、しまいにはガバガバになってスイッチが壊れるというのが持病です。
ただし、この段階であれば、スイッチ交換だけで済みます。BPレガシィのパワーウィンドウスイッチなんて、ヤフオクとかメルカリを探せばいくらでもまだ使えるやつが安価でわんさか出てきます。
しかし僕は、
「いつでもできるし、いいかぁ~」
と思って1か月ぐらい放置したわけです。そして、いざスイッチを購入し、交換しようとすると…、
「あれ…、健康なスイッチのはずなのに窓が開かない…?」
リレーの音は「カチッ…」と音がするのに、動きません。リレーの音がするということはヒューズ飛びではない…。
そう、実はガバガバになったスイッチがずっと押された状態になっていたため、電流がずっとウィンドウレギュレータに流れ続けていたっぽいのです。
スイッチが壊れて電流が流れ続けるって、それ割と危険な状態だったのでは…?火災とか。
つまり、たかがスイッチ交換で直るはずだったパワーウィンドウにトドメをさして、レギュレータさえもぶっ壊してしまったのです…!
せめてスイッチの配線を外しておけばこんなことにはならなかった…。
ウィンドウレギュレータの交換は、時間はかからないけど割とめんどくさいので、それから約3年も放置していました。しかし、先日、僕の後輩からレギュレータをいただくことができましたので、重い腰を上げて
「よし、交換すっかー」
となったわけです。
2. 中古部品
今回使用するのは、後輩君から安価でいただいた、中古のパワーウィンドウレギュレータです。
(中古のウィンドウレギュレータ)
〇
純正品番:61222AG000(レギュレータアセンブリ・フロントライト)
ブログ記事を書いている時点で、ヤフオクにて6~7千円ぐらいで中古部品が流通しているようです。
また、今回はアセンブリ交換をしましたが、レギュレータ(モーター)単体でも部品はあるので、それだけの交換でもOKです。
ちなみに、純正部品の情報は、「Parts fan」というサイトを参考にしています。ほとんどの車種を網羅しているので、便利ですよ。
3. 作業
3-1 内装剥がし
まずは内装を剥がします。ここでは簡単に内装を剥がす方法を紹介しますが、詳しくは記載しません。
(ねじ位置)
BPレガシィの内張には
赤丸部に3か所のねじが隠れています。そのすべてのねじを取り外しますが、僕のレガシィの場合、これもまたレガシィの持病である
取っ手破壊事件が起きているため、②③のねじは簡単に外せます。取っ手が正常の場合は、取っ手を内張はがしで半分剥がします。
①はレバーの裏に一つ。カバーがかけられているので、内張はがし、もしくは細いマイナスドライバーにティッシュ等をくるんで、傷がつかないようにして外します。
②③は取っ手を剥がした裏に隠れています。なお、取っ手は半分取るのが正解ですが、僕のは完全破壊してしまったので、アクセスが大変しやすいです。
(内張はがし)
すべてのねじが外れたら、あとは前側に手を突っ込んで、爪を折らないよう慎重に剥がします。上下左右に軽くゆすりながら、手前に引っ張ると取れます。
するとこんな感じで内張が剥がれますので、
ドアレバーと鍵のワイヤーを外します。ここの外し方が見ればわかるかと。自転車のブレーキレバーと同じような構造になっています。
外した内張はとりあえずラゲッジルームに放り込んでおきます。
3-2 ウィンドウレギュレータの取り外し
内張が無事にはがれたところで、いよいよ問題のウィンドウレギュレータを交換していきます。
まずは電源を供給しているカプラーを外します。
(ねじ6ヶ所を外す)
ドアからレギュレータを分離します。
赤丸部6ヶ所のねじを外します。
ねじをすべて外すと、窓が落下する可能性があるので、手で軽く押さえておいたほうがいいです。
▲注意!
車のドアの鉄板はペラペラです。レギュレータを外す際、角がドアの鉄板内側に当たると、「 逆えくぼ傷 」になりかねないので、注意して外します。車のドアの鉄板ってこんなにぺらいんだぁ、と実感しますよ。
レギュレータがドアから分離出来たら、今度は窓ガラスから分離します。
(ねじ2か所を外す)
窓ガラスには
赤丸部2か所ねじが付いています。
既にレギュレータ本体は外れているので、手で押さえながら、慎重に窓ガラスを下げていきます。すると、左側のねじ(フロント側)が、整備用のアクサセスホールから顔を出します。右側(リヤ側)のねじは大きな開口部から取り外すことができるので、楽ですね。
(外したレギュレータと交換するレギュレータ)
ドア側6ヶ所、窓側2か所、計8か所のねじを外すと、レギュレータ本体は完全に分離します。
ガラス窓はこの時、どこにも固定されていないフリーな状態にあるので、落下に注意です。下手したらガラスを割ります。手で上下していると、いい感じにホールドできるところがあるので、そこでそっと手を放しました。まあ、一番下に下げておくのがベストでしょうね。
3-3 取付失敗
さて、いよいよ中古で買ったレギュレータと交換するわけですが、ここで作業ミスを犯してしまいました。このミスは誰でもやりかねないな、と思ったので紹介します。
んなもんどうでもいいから作業見せろ!って方は「 3-4 」まで飛ばしてください(笑)
「よし!組付け終わった!」
とおもい、意気揚々と開け閉めをしていると…、あれ…?
「 な ん か お か し く な い … ? 」
完全に閉めると隙間が空くし、完全に開けるにしても開ききらないし…、なんで?
原因は単純明快…、脱線です。(脱線)
写真で見てもわかるように、フロント側の
レールから完全に脱線してしまっているのがわかると思います。
原因はやはり
作業ミス。
(作業ミス)
先ほど、窓がうまくホールドできる位置でそっと手を放すと記述しましたが、上の写真が、うまくホールドできる位置になっています。しかし、これだと
窓が前下がりになってしまっているのがわかると思いますが、
この時既に脱線しています。
一人で作業しているので、これは仕方のないことですが、やはりここではお手伝いがもう一人いて窓を支えてほしいところ…。
でもそんな助っ人はいないので、ここはさくっと脱線を修正します。
脱線を修正するのはそんなに難しくはありません。前下がりの状態で脱線したならば、手で押さえながら前下がりの状態を作り、窓をうまいことごにょごにょしてレールに乗せればOKです。
難しいのはまた脱線しないようにすること…。
3-4 ウィンドウレギュレータの取り付け
気を取り直して取り付けをします。
組付けはアームがいろんな方向に回転しますので、知恵の輪状態になります(笑)。なるべくうまくいく方法を頑張って紹介しようと思いますが、これが正解というわけではないので、いろんな方法を試してみるのもいいかもしれません。
以下は私がやった方法を紹介します。
(緩衝材の移植)
おそらくこすれるところなのでしょう。緩衝材が付いていたので、つけなければなりません。しかし、都合よく緩衝材なんか持っているわけなく…、剥がして両面テープで移植しました。
(レギュレータを載せる)
次に、
レギュレータの角に気を付けながら(
逆えくぼに注意)、載せていきます。
(二か所を仮止め)
次に、赤丸部2か所を仮止めします。手回し程度の軽い仮止めでOKです。
(ガラス窓2か所を本締め)
ガラス窓を本締めします。
赤丸部2か所です。
窓が脱線しないように、手で押さえながら慎重に、窓を上下させます。
①のねじは2か所のサービスホールが開いていますので、やり易いほうでナットを本締めしちゃってください。
②は開口部が大きいので、やり易いと思います。
(四か所を仮止め)
最後に、
赤丸部4か所のナットを仮留めします。なかなかはめずらいところもあると思うので、
窓の脱線に注意し、慎重に上下させながら、うまく
合う位置を探ります。場合によっては、先ほど仮留めした2か所のナットを外して、うまく調整をします。
すべてのナットの仮留めができたら、最後に本締めをして組付けは終わりです。
3-5 動作確認
最後に、作業ミスがないか、不具合がないか動作確認をします。
(動作確認)
内張を持ってきて、配線を仮で繋げます。イグニッションオンにして、スイッチを押します。問題なく上下することを確認し、「 3-3 」で起こした作業ミスがないことを確認します。
パワーウィンドウがリセット状態だとオート機能が使えませんが、故障ではないので、しばらくすると正常に動作します。
3-6 内装戻し
問題なく動作することが確認出来たら、最後の仕上げです。
内張内の防水ビニールを元に戻して…、
(ねじ3か所)
内張をはめて、バンバンたたいて爪をはめます。
無理やりやると爪が折れるので注意ね。
そして外した時と同様に、3か所のねじを締めれば、これで作業完了です。
4. まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
作業ミスがあったとはいえ、それ含めても約3時間以内で作業が完了しました。初めてやった作業ではありましたが、そんなに難しいものでもなかったし、お金も部品代だけで済んだ。
3年間も放置せず、さっさと交換してしまえばよかったなぁ…、と後悔しているところです。
さて、ここまでご一読いただき、ありがとうございました。何か疑問点や指摘があれば、コメント等よろしくお願いいたします。感想などでも構いません!
よろしくお願いします!
ではでは
この作業はYouTubeでも公開しています。相変わらずの下手な編集&よくわからん喋りですが、よろしくお願いしますっ!
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