ラジエター破裂事件から2週間…。
コーヨーのレーシングラジエターが届いたので、早速交換をしていきます。
ラジエター破裂事件は記事にしてますので、こちらをどうぞ。
【 ラジエター破裂… 】
純正ラジエターとコーヨー製アルミラジエターの比較、レビューについては、実走行を行ってから改めて記事にしようと思います。
1.購入部品


・KOYORAD製 レーシングラジエター TYPE-M ・・・ \54,970
(オールアルミ2層のラジエター)
・ラジエターゴムホース [45161AG000] [45161AG010] ・・・2本で\4,487
(アッパー、ロア各1本ずつ)
2.ラジエターの取り外し
今から取り外すラジエターは、破裂事件が起きた時に、知人からレンタルしたラジエター。どうやら純正形状の社外らしいが、どこのかはかわらない。
まずはインテークダクトを外す。クリップで2ヶ所留まっているだけなので、簡単に外れる。次にボンネットを支える棒を収めておくステーも、今のうちに外しておこう。
① 冷却水の抜き取り
ジャッキで車体を上げ、運転席側のラジエターコアの下側にドレンがある。こいつをプラスドライバーで外す。間違いなく手はボルトが外れると同時に冷却水にまみれることになるので、エンジンが冷えているときに作業すべし。
② 電動ファンのコネクター
下に潜り込んだついでに、運転席側、助手席側に1つずつコネクターがあるので、そいつらを外していく。マイナスドライバーで指している箇所が爪になっているので、人差し指で引いてやれば簡単に取れます。
③ 各部ホース類の取り外し
先にインテークホースを外しちゃいます。そのほうが楽なので。ホースバンド2本で留まっているだけなので、緩めて外します。
プライヤーでホースバンド2個を外す。ホースを長年外していないと、ホールが張り付いてなかなか外れないので、プライヤーでつかんで、グイグイグイッと小刻みに回せば、パリッと剥がれる。
アッパー側は細いホース2本も外す。
特に細い方のホースは破れやすいので注意。
劣化が進んでいる場合はこのホースも新しくした方がいいかも。
冷却水が完全に抜けきっていないと、ホースを外した瞬間にすべての冷却水がここからこぼれ出てくるので注意が必要。
抜けきっていたとしてもいろんな隙間にまだ水は残っているので、バケツかタライをおいて垂れてくる分を受け止めたほうがいいかも?
最後に、ラジエターを固定しているプレート2枚を外す。
ここまで外していれば、もうラジエターコアはどこにも固定はされておらず、ただ乗っている状態になる。
やや知恵の輪にはなるが、ラジエターの両側をしっかりと持って、冷却水のタンクとエアコンホースが干渉するのでやや左上に持ち上げると、外すことができる。
この時に、エアコンの熱交換器に当たりがちになるので注意。フィンは柔らかく繊細なので、すぐに歪みます。
ここからはラジエターファンの移植作業をしてきます。
3.アルミラジエターの組み立て
① 電動ファンの移植
ラジエターキャップに繋がるゴムホースを1本だけ外す。 次いで、ファンを留めているボルトを4本(1ファンにつき上部に2ヶ所)を外す。タンク裏のボルトはタンクを外すとアクセスできる。 こんな状態になります。 逆の手順でファンを組付け。
わたくしはここで両方のファンを付けてしまったが、車体に乗せるときに、片方のファンを外したほうが乗せやすかったので、写真のようにタンク側のみのファンを組み付けておく。
② 各部品の組付け
継ぎ手が2個付属しているので、レガシィに合う方(太い方)をチョイス。ラジエターのキャップを外して付け替える。
ちなみに、細い方を使用するとGRBインプレッサ用(多分)
継ぎ手を使用せず、キャップを付けたままにしておくと、レガシィ2.0R等の
NA用になる(多分。。。)
このラジエターにはありがたいことに、温度センサーを入れるPTネジがある。Defiの温度センサーをシールテープを巻き、ねじ込む。アルミなので、何十にもシールテープを巻くと、ネジ山をつぶしてしまう恐れもあるので要注意。というか、シールテープは1回巻けばそれで十分かと。
新品の中身だ…。
こうしてみると上部タンクの容量はそこそこある…?
ここまでやってしまえば、あとは車体に乗せるだけになる。
さあ、もう一息だ。
3.車体に組付け
① 車体に乗せる
外した時とは逆の手順で車体に乗せていく。
この時に、外すときと同じように、放熱のフィンが当たらないようにとにかく注意する。簡単に歪むし、せっかく買った新品のラジエターがキズモノになってしまうので。
乗せた後に、運転席側の電動ファンを組み付ける。
計4本のホースを繋いでいく。アッパーホースは写真撮り忘れているけれども、お忘れなく。
尚、細いホース2本は、ラジエターコアの厚みが増した分、切り落としたほうがおさまりがいいので、写真の分だけ切っておけばOK
☑ エンジン側に接続するホース4本がきちんと嵌っているか?
☑ 電動ファンのコネクタ2個は接続したか?
☑ ドレンキャップはきちんと嵌っているか?
☑ 継ぎ手、温度センサーはきちんと嵌められているか?
☑ ホース等、干渉するところはないか?(コアの厚みが増しているので)
② 冷却水の注水 エア抜き
クーラントに混ぜるものに精製水を使用。ぶっちゃけ水道水でもいいが、念のため。精製水のほうがまあ安心かなと思いまして。
アストロのエア抜き工具を使用して入れていきます。新品のラジエターにとりあえず注水。
ここではこの工具を漏斗代わりとして使用しているので、ここでエア抜きは行わない。
ラジエターコアが満水になったらキャップを締め、もう一つの上部タンクからエア抜きを行う。この中も空になってしまっているので、クーラント液と精製水をいい感じの割合で注いでいきます。
ちなみに2.0R等のNA車にはこの上部のタンクはないので、ラジエター側でエア抜きを行う。
エア抜きはしっかり時間をかけて行うこと。空気が残っていると、エンジンが熱くなった時にその空気が膨張し、冷却回路内の水を全部リザーバータンクに押し出してしまいます。で、最悪オーバーヒートになるので要注意。
1_エンジンをかける
2_エア抜き工具内の冷却水が空にならないように注意しつつ、サーモスタッドが開く温度になるまでエンジンを温め続ける。アイドリングで結構時間がかかるが、それでもぷくぷくとエアは結構抜けてくる。
3_軽く何度か吹かしてみる。ぷくぷくとやっぱりエアは抜けてくる。
この手順で30分以上はエア抜きをしてみた(実際どこまでやればいいのかはわからん)。
あとはエア抜きの最中は、どこかから冷却水がリークしていないかも、目視確認したほうがいいかも。新品ホースを使用した場合は特に気にする必要もないかもしれないが、ホースを使いまわした場合は漏れてくる場合もあるので注意が必要。
あと組付けミスがないかも。
☑ 冷却水の漏れがないかを確認!
☑ そのほか、メーター内に警告灯が点灯していないかを確認!
☑ A/CをONにして電動ファンが回るか確認!
4.完成
すべてを元に戻して完成。
ギラっとするアルミラジエターがなんだかかっこよく見えてしまう。
ただ、このラジエターが果たしてどこまで冷えてくれるかはまだ分からない。ものによってはレーシングラジエターを謳っていながら、純正よりも冷えないものも存在する(らしい)。アッパーのタンク容量と、コアの厚みの関係から、ラジエターコア内で流れの発生しないところが出てくる。
このあたりの話をしだすときりがないので、来週あたりにでもリンクサーキットに走りに行って、早速このラジエターがどんな冷え方をするのか、試してみたいと思います。
レビューはそのあとにでも記事にしてみようかと。
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